2025年のVTuberシーンを語るなら、この人物を外すわけにはいきません。
その名は―― 「犯罪学教室のかなえ先生」。
元法務教官という異色の経歴を背負い、学術的な事件解説と辛口トークで人気を博している彼。
しかしその一方で、2025年には業界全体を揺るがす“デマ騒動”の中心に巻き込まれてしまいました。
ここでは、かなえ先生のプロフィールとデマ騒動の考察をまとめていきます。
プロフィール ― 元法務教官の学術系VTuber
- 活動開始:2020年9月
- 本名(設定):永遠乃 叶(とわの かなえ)
- 専門:犯罪学(心理学・社会学も含む)
- チャンネル名:「犯罪学教室のかなえ先生」
彼は元・法務教官として少年院や刑務所で矯正教育を担当。
その経験を基に、実際の事件や法律をわかりやすく解説する学術系VTuberとして活動を始めました。
活動スタイル
- 昼配信:社会で起きた事件を題材に法律・過去事例へ広げる。
- 夜配信:相談や雑談が中心。
- コラボ:「懲役先生」シリーズや学術系VTuberとの対談も多数。
実績
- 学術系ユニット「まなぶい」に参加。
- 経済産業省「未来の教室」プロジェクトに参画。
- 小学館で記事執筆、さらに書籍も出版。
学問とエンタメをつなぐ存在として、独自のポジションを確立しています。
人柄とキャラクター
- 親しみやすいが、時に視聴者を厳しく叱る“オーバーキル”スタイル
- ADHDとASD傾向を公表
- 趣味は日本酒・野球・サッカー
- 弟は現役警察官
普段は明るい関西人キャラで場を盛り上げながらも、矯正現場でのリアルな経験を交えた語りに独特の説得力があり、リスナーを惹きつけています。
デマ騒動 ― 「ぽんぽこ個人情報流出事件」
2025年9月、界隈をざわつかせた衝撃の噂。
- 個人勢VTuber「ぽんぽこ」の個人情報が有料イベントで暴露された。
- そのイベントを主催したのは「キルシュトルテ」と「かなえ先生」。
- ぽんぽこが訴訟を検討している。
……というもの。
ところがこれは 完全なデマ でした。
ぽんぽこ本人も全く知らされておらず、相方ピーナッツくん&キルシュトルテと共にコラボ動画で真っ向から否定。
むしろ笑いに変えることで、逆に注目を集めたのです。
かなえ先生の立場
動画では彼の名前は一切触れられませんでしたが、噂の“舞台”が「キルシュトルテとかなえ先生の有料イベント」とされていたため、彼も巻き込まれる形に。
そして配信でこう断言しました。
- デマの発信源を特定した。
- 相手は自分より登録者数が多い企業勢VTuber。
- 証拠を押さえている。
当時、彼のチャンネル登録者数は約30万人。
つまり、相手はさらに大きな規模を誇る有名VTuberということになります。
デマの裏側を考察する
なぜ、こんな稚拙なデマが業界を揺るがすまでに広まったのでしょうか?
1. 拡散ルート
一般リスナーではなく、配信者ネットワークを通じた“注意喚起”形式で流されたことが大きい。
裏での共有は検証が難しく、「噂止まり」でも信じられやすかったのです。
2. 動機
- 個人勢ながら学術系の第一人者として伸びるかなえ先生。
- 企業勢にとってはコラボや案件での競合となる。
- 「危険人物」というイメージを植え付け、孤立化を狙った可能性。
3. 内容の矛盾
- 「飲み会でセクハラ」説も同時に広まったが、彼は車で移動し酒を飲まない。
- 事実関係と照らすとすぐに破綻する内容ばかり。
雑な噂でありながら、発信ルートが巧妙だったために深刻な影響を及ぼしたと考えられます。
まとめ ― 誠実さで勝負する男
- かなえ先生は、元法務教官の学術系VTuber。
- 犯罪学をベースにした硬派な配信で注目され、登録者数は30万人超。
- 2025年には「ぽんぽこ個人情報暴露デマ」に巻き込まれ、業界から一時的に距離を置かれる事態に。
- 発信源は“登録者数の多い企業勢VTuber”とされるが、名指しはせず。
それでも彼は、冗談めかして笑いに変えながらも「証拠はある」と毅然と立ち回る。
炎上に屈せず、自分の信じる配信を続ける姿は、多くのリスナーにとって信頼と応援の理由になっているのです。
正しさと誠実さで戦う男――それが、かなえ先生。