長野県の強豪校・佐久長聖高校。スポーツや進学でも名の知れたこの学校で、驚きのニュースが飛び込んできました。
女子バスケ部の遠征中に起きた「7キロ歩かせ事件」。
——宿泊先から試合会場まで、生徒10人を歩かせた顧問の女性教諭。
理由はただ一つ。
「あいさつができていなかったから」。
え、令和の時代に? 体育会系ドラマのワンシーンですか?
でもこれはフィクションではなく、実際に今年1月に新潟市で起きた出来事。
さらに驚きなのは帰路のエピソード。
部員の1人をバスに乗せず、新幹線で帰らせていたことも判明。
これらはすべて保護者の抗議によって明るみに出たのです。
学校は顧問を「厳重注意処分」にしたと発表しましたが、当然ながら大きな波紋を呼んでいます。
「顧問は誰?」——ネットがざわつく最大のポイント
こうしたニュースが出ると、誰もが気になるのは 「顧問は誰なのか?」 という点。
報道では「女性教諭」とだけ表記。名前も顔も出ていません。
これがまたモヤモヤを生むんですよね。
なぜ名前が公表されないのか?
- 犯罪行為ではなく「不適切指導」として処理されている
- 学校側の処分は「厳重注意」にとどまっている
- 生徒が未成年であり、実名報道が波及して二次被害が起きる懸念がある
こういった事情から、メディアも学校も「匿名扱い」にしているわけです。
実名が出るケース vs 出ないケース
教育現場の問題で「名前が出るか出ないか」は大きな分かれ道。
- 出るケース:暴力行為、体罰での傷害事件、刑事事件化するような深刻な案件。
- 出ないケース:校内処分や内部対応で収まる場合。
今回の件は後者。つまり「ニュースとしては大きいけど、法的に裁かれる段階には至っていない」という位置づけなんです。
そのため、顧問の名前が今後も公になる可能性は限りなく低いと言えるでしょう。
それでも消えない「違和感」と「怒り」
ただし、「名前が出ないから問題が軽い」というわけではありません。
7キロ歩くといっても、ただの散歩じゃありません。
部活の練習試合に向かう朝、試合前の体力を削られる形で歩かされたのです。
生徒の気持ちを考えれば、モチベーションも体力もガタ落ちだったはず。
さらに帰路では、1人の生徒をバスに乗せず新幹線で帰らせた。
顧問は「保護者と一緒に帰ると思った」と説明したようですが、交通手段をバラバラにする判断は極めて異例。
安全面への配慮が欠けていたことは否めません。
保護者が抗議したのも当然の流れ。
学校としても「厳重注意」で済ませたことが正しいのか、疑問が残ります。
この事件が映し出す「部活動の闇」
事件の本質は「顧問は誰か」だけではありません。
もっと大きなテーマとして浮かび上がるのが、部活動文化そのものです。
- 「あいさつができないなら歩かせろ」という精神論的な発想
- 部員の安全や合理性よりも「しつけ」を優先する指導法
- 保護者と学校の間で生まれる不信感
これらは決して一つの学校だけの問題ではなく、日本の部活動全体に共通する課題です。
「昔はこれくらい当たり前だった」という声もあるでしょう。
しかし令和の今、教育現場にはより安全で、子どもたちが納得できる指導が求められています。
まとめ:顧問の名前は出ない、でも本当の問題はそこじゃない
結論を整理すると——
- 顧問は「女性教諭」とだけ報じられており、名前は非公表。
- 今後も公表される可能性は低い。
- しかし問題は「誰か」ではなく「何が起きたのか」。
- 部活動のあり方、指導の在り方を社会全体で問い直すきっかけになっている。
ニュースを読むと「結局誰なの?」と気になってしまいますが、大事なのは名前探しではなく、同じような出来事を繰り返さないこと。
安心して部活に打ち込める環境をどう守るか——。
今回の件は、その問いを私たちに突きつけているのです。
💡正直に言えば、炎上要素は十分。
「7キロ歩かせた顧問」と聞けば、ネットは名前探しに走りたくなるでしょう。
でもそこで立ち止まって、「そもそもなぜこんな指導が起きたのか?」を考えることこそが、本当の意味での“読みごたえ”なのではないでしょうか。